弊社代表の論文がアメリカの学術誌American Journal of Plant Science誌に掲載されました。
弊社では一般教育分野、プログラミング教育分野、そして専門研究分野において最先端の取り組みを続けています。
実際に国際的に何よりも重要視されている学術専門誌への投稿も継続的に行っており、こうした高度な基礎研究が今後、人類の発展に広く寄与できると考えています。
『The Wheat Plastochron Mutant, fushi-darake, Shows Transformation of Reproductive Spikelet Meristem into Vegetative Shoot Meristem』
(こちらから無料で閲覧可能ですhttps://file.scirp.org/pdf/AJPS_2013111217203049.pdf )
イネやコムギでは、タケなどと同じように茎の途中に“節”があります。一粒系コムギでは通常5-6節が認められますが、イオンビームにより誘発された「fushi-darake」変異体では約20もの節が存在します。
これは、開花や結実、いわゆる“生殖成長”と呼ばれる成長段階に、葉が生い茂る“栄養成長”がズレこんで続いていることが原因でした。このような、生物の発生段階のズレに起因する変異は異時性突然変異(heterochronic mutation)と呼ばれ、植物の生長がどのような遺伝子ネットワークでコントロールされているかを調べる重要な材料となります。FDK遺伝子は重要な穀物種であるパンコムギにも存在していると考えられ、今後の研究により、節数の調節(例えば耐倒伏性)や種子生産性について重要な知見が得られると期待されます。